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VOL.52 2004年04月02日
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月刊「宣伝会議」、季刊「環境会議」・「人間会議」の編集長
田中里沙氏
生き残りが厳しい雑誌の世界で、一度も休まずに働きつづけ、今年で50歳になった月刊
「宣伝会議」。広告代理店時代には指南書として、とてもお世話になった同誌の編集長に
さっそくお祝いに駆けつけたら、オフホワイトのスーツで身を包んだ女性が、にこやかに
現れて・・・ええっ!女性だったの!?
■田中さん、お若い方でビックリしました。いつ、編集長になられたのですか?
皆さんそうおっしゃってくださるんですけど(笑)。そう若くはない年齢です。
今年で8年たちまして、8代目の編集長です。
■編集長になるまでの略歴は?
最初は広告会社に入社して、月次レポートの作成から管理といった総務の仕事をして
いたんですけど、3年目に宣伝会議の経営が変わり、編集部に移籍するかたちで編集
部員となり、現場で編集の仕事を担当するようになりました。
■月刊「宣伝会議」を一言でいうと?
広告・マーケティングの専門誌、です。
■テレビ放送が始まった翌年に作られたんですね。
日本の戦後の広告の歴史と共に歩んできた雑誌です。スローガンは(表紙を指して)
「マーケティング&クリエイティブ」。あらゆる仕事に通じるヒントやアイデアに繋がる
コンセプトです。
かつて、「広告屋さんは勝手口に廻ってくれ。」という時代がありました。宣伝に対する
いいイメージがなかったんですね。そういった考えを払拭させ、広告宣伝の社会的信用の
高揚と技術の向上を目指して、月刊「宣伝会議」は創刊されました。
(詳しくは⇒http://www.sendenkaigi.com/recruit/index.html)
■50年前と今では、大きく変化したと思いますが。
前は活版印刷でしたが、今はビジュアルが美しくカラフルにしています。
内容については、当初は本棚に飾っておくような、どちらかというと、お堅い理論的な雑誌
でしたが、40周年を迎えた頃に幅広い年齢層に、実践として読んで頂けて、手垢のつく位
役立つ雑誌づくりを目指しました。
■ちなみに(._.〃)。。編集長って雑誌を隅から隅まで目を通されるんでしょうか。
企画の入り口から出口まで、責任者としてチェックをします。
本は商品です。不良品を出してはいけませんので最後まで見ますが、思わぬミスが出る
こともあり、その場合は次なるミスを起こさないよう対策を講じるようにしています。
■編集長の役得は何ですか?
世の中の動きと共に、自分があるということが実感できることですね。
それから企業のトップはじめ広告界の魅力的な方々に会う機会が多いことですね。
■編集長になってから、ご自分の中で変わったことは何かありますか。
部員の頃は、面白いニュースを見つけよう、と意識をしていました。
立場が変わってからは、物事を俯瞰的鳥瞰的にみるように心がけるようになりました。
行動は地に足をつけて、しかし全体をひいたところでみる。問題点がよく見えてきます。
■ストレス解消法は?
今はストレスって特にないんです・・・。部員の頃は、多少ありました。
その時はスポーツをしたり、バレエやミュージカルを観にいったり。お休みを満喫するため
に休日はなるべく遠出をします。
■いま、心掛けていることは?
なるべく変化に富む生活をしようと思っています。今日は、いつもと違う道を歩いて帰ろう
かな♪とかね。マンネリは編集者の敵ですから。
#ほ~。だから桜子のコラムも受けてくださった、なんちゃって。(*^v^*)
■田中理沙さんの座右の銘は?
「意志があれば道は開ける。」これ、社内の内々のスローガンなんです。
○○になりたい、と言う人がいますが、よく話を聞いてみると、その気分を味わいたかった、
憧れていた、とかで、本当にそれになりたいわけじゃないんですよね。
本気じゃないんです。自分の将来の姿をどう描くか、夢に対して意志をもつことがまず
大事ですよね。
■最後に質問。田中理沙さんにとって仕事とは?
生活の一部であり、生活の全て。仕事があって、自分があります。
オンとオフの境目があいまいな、楽しい仕事に出会えたことを嬉しく思っています。
月刊「宣伝会議」のこれからの50年をつくるべく、さらに活動したいと思います。
#お話が楽しくて、あっという間に一時間が経ってしまいました。お顔を拝見してるうちに
どこかでお会いしたことがある感じ。???と思ったら、TBS「ブロードキャスター」に、
時々出演されていらっしゃる、とか。やっぱりねー!!
一人の妻であり母であるという側面ももつ田中さん。「理想のキャリアウーマン像です
よね!?と迫ったら、笑ってご謙遜されました。
「完璧には全部できない。合格点は出せないし、出してももらえないですよね。
ただ自分の出来る中で最高のことをやろうとしています。」
★。、:*:。.:*:・゜最後にお話した言葉がとても印象的でした。
今日を精一杯、生きよう!皆さんの今日のベストは、何ですか?
by桜子