死にかけた?私のアナフィラキシー体験(食物アレルギー)

昨日、湯葉豆腐を食べたら、アナフィラキシー(急性アレルギーで死の危険あり)を起こした。

ΣΣ(゚д゚lll)この歳でなった!!!!!
子どもの食物アレルギー話は知っている。でも、まさか大人がなるの?

昼食後、家族でただ一人、濃厚国産湯葉豆腐を100gほど食べた私は、しばらくするとコショウを振りかけられたかのごとく、くしゃみ止まらず、夫から「花粉症じゃない?」と言われる始末。
(午前中外出したので)着用していた服を着替えるも、鏡をみておののいた。
左目はぷっくら腫れあがり、お岩さんみたいで、なんかこれっておかしい、と思った。

まさか、これって、俗に言う・・・アナフィラキシー?救急車に乗るんだっけ??

いや、でも呼ぶのって恥ずかしいし、コーヒー飲めば治るかなと(黒いから解毒作用がある気がした)飲んだら、喉が変。飲むのが苦しくて痒い。なんか適当な薬ないのかなとインターネットで夫に検索してもらい、昔処方してもらった袋に抗生物質でもないかな、と思ったが、何も見当たらず。

症状はおさまるどころか、顔をかきむしりたくなり、咳がゴホゴホ出始めて、我ながら夫の同情を買おうと演じているのかなという気がした。が、そう思いながらも、何かがおかしいという気持ちは増し、やっぱりアナフィラキシーじゃないかと思った。それは、ほっといたら命が危なくなるという話だった気がした。(←あってます)

怖くなってママに電話した。
ママは、アナフィラキシーを知らないのか、知り合いのお医者さんに聞いてみてあげるわと言った。
その間夫が「どこの病院へいったらいいんだろ?」とSIRIにどこへ行ったらいいのか聞き、近所にアレルギー科の病院があるのを見つけ、家族3人で出かけた。
こういうとき、幼子がいるっていのは、本当に大変である。家で待っててとは言えないのだ。

私はキャーキャー言い、娘はごにょごにょと欲求を満たそうとするので、
夫は「ちょっと今はママが大変だから、べべは我慢して」と四苦八苦していた。

結局、タクシーで行くかと思いきや、夫が娘をベビーカーに乗せ、私の手をひくので歩いた。
歩いてていいのかな・・・と内心訝しんだが、今思うと徒歩もタクシーも変わらない距離だった。
(タクシー捕まえるのに時間がかかるから)

病院では1時間待ちと言われた。
げ、私、こんな状態で待つの?どこから見ても変な顔なのに?
受付の綺麗な女性は涼しい顔をして、私のヘン顔をみても怯むことなく突き放した。

「おかけになって、問診票にご記入くだされば、看護婦が判断しますから」と言った。

問診票なんて書いてるヒマもないくらい、一刻を要するんじゃないの?と思い、
ふてくされながらも椅子に腰かけのろのろと記入し、電話番号は無記名で提出したら、
「ここも、記入してください」と突き返された。

案の定、提出したら私の名前は即座に呼ばれ、先生が私を見ると
「点滴うちます。」と言って、看護婦さんへいろんな薬の処方箋を口頭で指示していたが、
どれもこれも「マックスで!」と言って、すぐベッドに寝かされ、血圧や脈を測られた。

その頃には右目も膨らみ、目肉が飛び出そうな感じ(看護婦から「甘く見ないで白眼も膨らんでる」と言われた)で、息も絶え絶えに気が遠くなっていた。もしかして死ぬのかなあと思うものの、まさか神様はここで私を殺すまい、と思いながら、もしもを想像した。

待合室で娘を抱えて待っている主人と娘が一番に思い浮かんだ。
(夫は悲しむだろうが、私の人生、けっこう良かった。いまここで死んでも何も後悔するものないわ)
と思えた。

幸い、いま、こうして書いてるから峠は越えたが、顔はヨーダよりも瞼が厚くはれている。
Yoda_SWSB

来週からは内科でエピペンという自己注射器(誤って食べたとき打つ注射器)を処方してもらうよう忠告された。あれが、私の人生最後の豆腐であった。

夫は、チョコレートじゃなくて良かったね、と言った。

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