【レビュー】神様はいますか?

名前について考えたついでに、田口ランディの本を読むことにした。

本屋さんで一番薄そうなのを探したら、神様はいますか?という本があたった。タイトルだけ立派そうでいわゆる中身がないものかと思ったら、しっかり向き合って書いてあり、田口ランディが女性だということも初めて知った。

結論から言うと、彼女は「たぶん、いる」と書いていた。それを支える幾つかのエピソードがあるが私が面白いなと感じたのは小学時の話だ。なんでも生まれて初めて神様にお願いしたことが、初恋相手のお嫁さんにしてくれというもの。

「いつか私を田口けい子って名前にしてください」

なんとそれが聞かれて今の田口姓になっているようだ。(但し当時の田口くんではなく別の田口)
すごい話じゃないか。

ほかに惹かれたのはこのあたり。「兄が死に、娘が生まれ、母が死んだ。それだけのことだ。どこの家庭でも起こりうる、ありきたりの出来事だ。しかし、このタイミングは凄い。(中略)単なる偶然なのだろうか。偶然だとは割り切れない自分がいた。出来すぎている」

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