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極めて異例!買収受領の100人を不起訴

 私を含め、日本人の司法に対する関心は低い。多くの人にとって、“他人事”だからだ。でも、ちょっとしたことで、誰でも自分事になる可能性は、いつでもあると思うのだ。
 たとえば、交通事故や、痴漢(冤罪)は、運の良し悪しが、その後の人生を大いに狂わす。私は縁あって、日本の裁判の在り方に、関心を持つようになった。Bizcompass(NTTコムのサイト)連載中、元エリート裁判官が日本の裁判所の実態を暴露!で、生の声を聞いた。彼の著書「絶望の裁判所」を読み、衝撃を受けた。伺った話は、実際に瀬木さんのお宅で対峙し、話し方やその佇まいから総合して、伺った話に偽りなし、と私は信じた。(まさに百聞は一見に如かず)

 以来、ニュースで報道される事件の“容疑者”に対して、すぐさま犯人と思わなくなった。そうかもしれないが、“そうではないかもしれない”という、ニュートラルな視点をもつようになった。できればぜひ、皆さんにもそういうふうにニュースを聞いてもらいたい、と願っている。

 私は、人が「アイツは悪い」と裁く気持ちはよく分かる。そして悪人には、それ相当の末路を期待している。聖書を信じている、と普段豪語する私だが、嫌な奴は嫌、と言って、聖書に書かれている「あなたの隣人を愛せよ」をどこか遠くに放り投げたくなることはごまんとある。
 だが、立場変われば、事実が異なれば、裁くことは簡単にはできない。
 例えば、犯人が家族だったら?あるいは、えん罪、つまり犯人ではなかったら?あるいは、背景を知ったなら?
まさしく、真実は神のみぞ知る、だ。実際には分からないことが多くて、人が人を裁くのは実に難しいのだろうと推察する。(だから、私には裁判官志望の人の気もちが全くわからない)

「絶望の裁判所」Amazonにある紹介文を記載する。
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裁判官というと、少し冷たいけれども公正、中立、優秀といった印象があるかもしれない。しかし、残念ながら、そのような裁判官は、今日では絶滅危惧種。近年、最高裁幹部による、思想統制が徹底し、良識派まで排除されつつある。 三三年間裁判官を務めた著名が著者が、知られざる、裁判所腐敗の実態を告発する。情実人事に権力闘争、思想統制、セクハラ・・・、もはや裁判所に正義を求めても、得られるものは「絶望」だけだ。
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日本の裁判所は、正しそうなイメージだが、実は北朝鮮並み、と聞いたらあなたはどう思うか?
検察(取り調べ)側に殆どの権限が集約され、弁護側が勝利を勝ち取るのは稀、そんな実態を知ったら?

私は著書を読んで、日本の司法制度は変える必要があると思った。検察だけに目を付けられたら、一巻の終わりだ。警察が本気を出したら、いかようにでも、すべての人が刑務所に入れられるのだ、というのが、私の読後感だ。
(だから、こういう文章を書いて大丈夫かな、とちょっと怖い)

 昨日の報道で、前衆院議員の河井克行さんからの現金を受け取ったとされる地元議員らは、東京地検特捜部により、被買収罪で100人全員を不起訴処分とされた。多くの専門家が疑問を呈しているので、私はことさら、実態に関心がある。世間に暴露したら都合の悪い真実があるのかもしれない。


結局、世の中に正義は難しく、
私たちはいつも天に対して、目を向けるしか生きる道がないように思う。

義人はいない、一人もいない。(ローマ人への手紙3:10)