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ネットは人間を追い詰める

2010年9月21日サンケイビジネスアイに載っていた記事(インテグレート代表取締役藤田CEO著)に釘付け。描かれていた文章に、私も深く共感する。

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『ネットは人間を追い詰める』

情報環境が急激に変化している今、ネットの普及と様々な新しいデジタルテクノロジーの進化によって、ツイッターのような新しいツールや、スマートフォン、iPadといったデバイスも次々に登場してきました。それによって我々のライフスタイルは大きく影響を受けています。
 デジタルテクノロジーの進化はあなたの生活を豊かにしてくれるものであり、社会の発展に必要不可欠だと思いますか?こんな質問をすればおそらくほとんどの人は”Yes”と答えるでしょう。
  
 (中略)

 でも最近ふと、ネットや携帯の存在が本当に私を豊かに幸せにしてくれているのだろうか?と考えてしまうことがよくあります。
 
 (中略)

 携帯とネットがない時代は、金曜日の夕方会社を出てから、月曜日の朝出社するまでは、誰からも邪魔されない完全に自由な時間を皆が持つことができました。しかし、携帯が登場して金曜日の夜にも、理不尽な要求をすることも受けることも可能になってしまいました。きっと携帯の登場以前なら広告会社の部長も金曜日の夜に私を捕まえようなどと考え着くこともなく、お互いゆっくりとした週末を送っていたに違いありません。
 デジタルテクノロジーは時間と空間を越えて人と人をつなぐことができるという素晴らしい力がある反面、常時追跡して拘束するという、人間にとって恐怖以外の何物でもない、監視行動も可能にしてしまいました。
 
 (中略)
 
 以前グーグルのストリートビューが論議を巻き起こしたように、ネットの存在により、常に誰かの目を気にして生きていかなければならないという、重くるしい空気が社会全体に蔓延してしまっているのも事実です。
 いつも誰かに追いかけられて、誰かに監視されているという感覚は、われわれに極度のストレスを長期的に与え続けて、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けてしまいます。
 本当はネットは社会を豊かにするものではなく、人間を追い詰め、いつか社会を破滅させてしまうのではないだろうか?最近真剣にそんなことを考えてしまうことが少なくありません。
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土日や夜間問わず携帯を鳴らして仕事の要求をしてくる人にお願いがあります。
世界はあなたを中心に廻っているのではありません。