三連休の最後、体育の日。
今日は特に予定がなく、何も予定がない日もいいね、と夫が言った。
お昼、近所でキッズテーブルという、渋谷区の子どもテーブル(食育プログラム)が開催されており、友人がボランティアで手伝っていたので、飛び込み参加は可能かと尋ねた所、当日キャンセルの人がでたからいいよ、とオッケーをもらった。
この日はマダガスカル料理を味わう日で、マダガスカル大使の息子がどんな国か説明してくれた。
どんな奇抜な味かと思いきや、とてもサッパリして美味しいサラダ。舌鼓を打つ。
持ち寄り方式のランチ。よその人が作ったごはんは何故こんなに美味しいのだろう。
食事中、私の前に座ったフィリピン人が、某外資系企業の日本支社副社長で、近頃会社を辞めた、と言う。
お給料がすごく良かっただろうにナゼ?!と、私が聞くと、仕事のために働いてるんじゃなくで幸せに過ごすために生きてる、と言っていた。
「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。」(マルコ8:36)
神様が必ず飢えさせないはずだから、そこは心配してない、とも言っていた。
いい話だ。
食後、代官山は猿学祭というお祭りをしていたので、家族でさらに散歩を進めることにした。
夫はワインを片手に歩き、嬉しそうであった。
そしたら、代官山駅方面から、独身のクリスチャン友達4人が「桜子ちゃーん!」と声をかけてきたので驚いた。
みんな、どうしたの⁇うち、来る⁇
普段吉祥寺でしか会わない面々がわが町に来るとは。そうか、みんなこうやって集まってるんだ、と、仲の良い様子に嬉しくなりつつも、なぜ私を誘わないの?という気持ちにも一瞬なった。
私は欲張りである。
「私たちは、お昼にマダガスカル料理を食べたんだよ」と話したら、友人の1人が、「私、マダガスカル行ったことある!」と言った。
なんと!
年間4000人しか、日本人が訪れない国なのに、凄いね、と夫が言った。
その後、わたあめを食べたり、うどんを買ったりして、家路に着いた。
家では娘が1人でふざけて何かを言っては、けたけた笑い出し、夫に一生懸命話しかけては笑ったり、抱きついたりしていて、私はぼんやりその姿を眺めていた。
家に子供がいるのはいいものだ。幸せな空気がそこここに漂う。
良い祝日だった。