ツイてる私の七夕ナイト

今日は夏のように暑い一日だった。
事前に夫に頼んで保育園のフックに、プールセットをかけてもらった私は(朝は夫が送り担当)、退社後、子供と温水プールへ向かった。
日頃寒さを感じる近所のプールも、この暑さなら苦はない。子はありあまるエネルギーを発散し、私にとっては運動不足が解消され、まさに一石二鳥である。

こんなアフターナイトを二週間ほど前からするようになった。
夏は体力的には辛いが、光は人を元気づける。水は私の友であり、癒される。
泳ぐ時間のない夫は可哀想である。

さてその後〝プールに行った〟時間の分だけ、夕飯が遅くなってしまった私たちは、娘の「納豆まきまき、食べたーい!」の一声で、夕飯は出来合いで決まり、と意気投合して、近くの鮨屋で握り寿司を購入。

 「タクシーで帰ろう」と言う子を制して、バスに乗ると、降りたところで、近所のシニアマダム・ヨシエさんに会った。彼女は女友達らをマンションの玄関口で見送っていたので、邪魔しないようにタイミングを見て「こんばんはー」と私たちはニコニコ手を振った。すると「夕飯これから?いま宴会だったから、うちに食べるものがまだ沢山あるわよ」という。

 それはいい誘いだね、という感じで私たちは同調し、お寿司を持ってヨシエさんちで食べることにした。流れとしては、まるで近所に住む母である。

だが、もちろんヨシエさんは母ではなく、ただのご近所さんだ。
けれど、その付き合いは、今やそれ以上であり、もはや私の第四の母ともいえる。(※第三は元タイ在住のMさん)

 慣れた様子で彼女の家にあがり、テーブルの上にあるワインを見て、「ワインちょっと飲みたい」と私は甘え、言われるままに戸棚からワイングラスを取り出し、赤ワインを自分が飲める分量だけ、こぽこぽ注ぎ、金曜の夜にぴったりと言って一口飲んで、お寿司を食べた。

ふー、シアワセ…。

 飲みながら、よそのママ友がこれを知ったら絶対に腰を抜かすに違いないと想像した。
こんなご近所さんがほかにいるだろうか?何を隠そう、ヨシエさんと私は一年前に出会った縁で親しくなり、今では週に一回子の迎えをしてくれる、奇特な人なのだ。(しかも、なんと、無償・・・!)

「こういうのを、神様のお陰っていうんだよ」と、私はヨシエさん宅で寛ぎながら、娘につぶやき、説いた。「タクシーに乗らなくてよかったね。バスに乗ったおかげでヨシエさんに会えたね」

私の恵みはあなたに十分である by聖書

この言葉が、ふっと浮かんだ。
仕事がなんだか辛くていろいろすっきりしないことがあっても、ほんとは私は(こんな者なのに)恵みをいっぱい頂いて、感謝に気づかない者である。

あわせて読みたい関連記事