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分かり合えない他者

昨日、久しぶりに会社に行って、会議をしたが、どうも会話が成り立たなかった。
私がそう思ったのだから、相手もそう思ったに違いない。

リモート会議ならまだしも、対面会議でこのようになったので、がっかりした。
何か言語が違う?!と考えてしまうほどだった。
私の論理思考欠如か、何を変えれば、相手に思いは伝わるのか。


家に帰って夫に相談すると、こういうことだった。

私の話は、1→5→10だから、
「1→2→3→4→5」と一つずつ丁寧に段階を説明せよ、と助言された。

「行間読んでよ、が通用しない人って、世の中にいるからね」ということだった。


振り返ると、私は無自覚だったが、行間を読んでくれる人の支援で、今日まで会話が成立していたかもしれない。中年になって、自分の話し方を改善させる営みは、私にとってかなり難しい宿題に思われた。

もう少し、上司の人格が分かれば、会話が成立しやすくなる可能性があるのになあ。
私は6月から新上司に仕えていた。
今はリモートワークなので、会議で雑談もないから、彼の個人情報がない。

どういう組み立てなら、相手と合意できるのだろう。




夕食後、うーん、うーん、と唸っていると、子供がそれを見て、
「ママ、人生で会社が全てって感じになってる!」
と激を飛ばされた。



何を言われたか忘れたが、仕事を一番大事なものにしなくていいんだよ、と言う。
それはずいぶんと正しい指摘のような気がして、ハッとした。

業務が終わったにも拘わらず、いつまでもぺったりと脳裏に張りつく違和感と格闘していた私は、
ともかく思考を切り替えねば、と思った。



私は中年になっても、20代と同じ心の揺れ幅を持って働いているのだから、情けない。


けれども、分かり合えない他者を、分かりたいと思っているのだから、少しは成長したことにしようと捉えた。




by桜子


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