その55:元ライブドア代表取締役社長 堀江貴文氏【後編】

■これまで沢山質問されたと思いますが、過去、堀江さんの生き方に最も影響を与えた人物は?

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堀江:いないと思いますよ

桜子:え!? ←すごい大きな声で聞き返してしまった

堀江:いないですよ

桜子:また~(笑)いないんですか。 ←まったく信じていない。
    でもホントはいらっしゃるんですよね。
    印象に残っていないか、気づいていないだけなんですよね。

堀江:どういうことですか?

桜子:例えばお父様から柔道をやるように教育を受けたけれど、
    そのことは覚えていないとか

堀江:柔道は親に習ったわけじゃない(笑)

桜子:そうですけど、お父様が見守って支えておられる中で堀江さんが成長し--

堀江:見守って支えられた感じがぜんぜんしないですけどね

桜子:アハハ・・・・(^◇^;)でもきっと、そうかなと。

堀江:柔道なんて仕事のキャリアの上でまったく役に立ってないし

桜子:じゃあ10代の頃に役立ったなというキャリアは何ですか?

堀江:なんだろう?
    ないんじゃない。ハハ

桜子:ええっ!?またー(笑)きっとありますよ \(^_^ )

堀江:でも、それを誰かに薦められたという経験はないですよね

桜子:すべて自発的ですか?新聞配達も?

堀江:新聞配達なんて何の役にも立ってないと思いますよ

桜子:でもほら、毎朝規則正しく起きる訓練だったり、体力づくりとか

堀江:全然役に立ってないと思う。そんなことをやる意味は全くなかったと思いますよ

桜子:じゃあ今時間を取り戻せるとしたらその時間を何に費やしますか?

堀江:ロケット開発

桜子:アハハ!さすが。10代からやるんですね

堀江:新聞配達なんて一番稼げない職業ですからね。時間効率が悪い

桜子:その間学んだ、人とのふれあいとかあると思うんですけど。
    新聞配達の仲間と「おはよう!」なんて言いあったりして

堀江:仲間なんていないですよ(笑)
    新聞配達、やったことあります?

桜子:ないです(照)

堀江:朝ね、僕が寝ている間に、トラックが自宅の前に新聞をどさっと置いていって、
    それを配るだけなんですよ。
    田舎というのは、都会の販売店みたいなイメージじゃないんですよ。

桜子:すみません。知らなかった・・・

堀江:仲間なんていない。おはよう、というもないですよ

桜子:孤独な作業ですね

堀江:雪の日なんか最悪ですよ

桜子:(・∀・)!! 社長業と似てますね。社長は孤独だ

堀江:だけどさ。(社長は)人とは会えるじゃないですか
    新聞配達は誰とも会えないですからね
    田舎にいたからそれしか出来なかったということなんじゃないかな

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堀江さんの田舎ってこんな感じかしら?by桜子

桜子:でも私、素直に尊敬しちゃいますけど

堀江:うーん、でも尊敬されてもしょうがないけどね。
    役に立ったと思っていないし、周りの人達が、道徳的に見ると立派なことのように思う
    みたいなんだけど、そんなの僕は気にしていないし、評価していないから。
    それはやっぱり無駄な作業だと今でも思えるし

桜子:(@@)無駄!?
    堀江さんが考える無駄じゃないことというのは、今日よりも明日、明日よりも明後日と
    人が良くなっていくことが無駄じゃない生き方という考え方ですか?

堀江:端的に言うとそうですね。
    新聞配達なんてやらなきゃよかった。やっぱり自分ですごく良く考えたというか、
    考えざるを得なかったというのはあるんじゃないかな。
    生活環境がそういうものだったから。自分で考えざるを得なかったというか。
    田舎者だったから、幼稚園のとき、家の近所には友達がいないんですよ。
    家に帰ったら、80歳ぐらいのおばあちゃんはいるけど、遊び相手がいないから
    一人遊びをするしかないですよね。一人で考える。それは仕方なくですよ。
    親があえてそうしたことじゃないと思うし。
    一人っ子になったのは、経済的な理由だと思うんですよ。
    それか、子育てが面倒くさいということだと思うんですけど

桜子:いや、それはないですよ

堀江:いや、どっちかですよ。普通は2人ぐらいいるし。あるいは両方かもしれないし。
    そういう状況下にいたからこそ一人で考える力が磨かれたんだろうし、
    退屈だから自分である程度勉強をせざるを得ないというか。
    家に帰って面白そうなものといったら百科事典ぐらいしかなかったし。
    例えば今の時代だったらネットサーフィンしていたかもしれないし、都会にいたら
    子供の頃から活発な意見交換をして伸びたかもしれないし、それは、むしろ、
    環境的にはいい環境ではなかったのかなというふうには思いますけどね。

桜子:そうですか

堀江:僕はね、想像するしかないと思うんですけど、ホント!退屈なんです、田舎って。

桜子:そうなんだ・・・すみません(よく知らなくて)、私ずっと東京なんです。

堀江: けっこう自分で考えて進路も選んでいるし、自分に影響を与えてくれた人って
    あんまりいないんです。

桜子:困ったとき、右か左かどちらに進むか迷ったときに相談する相手はいますか?

堀江:自分で考えます。
    追い込まれたらだいたい一人で決めていますね。
    自分が最後に決断しなくちゃいけない・・・感じですよね。
    誰かに相談しても、状況が乏しすぎて誰も体験したことがないという状況に
    追い込まれることの方が多いんで

桜子:まあ凄まじいところを通られて凄いことだなと思います。

堀江:そういう人がいたらラクでしょうけどねえ・・・。ま、最終的に頼れないんです、誰も。

桜子:なるほど。では、あと2つです。

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桜子:人生は●●である。●●を埋めてください♪

堀江:えっ(笑)?

桜子:すみませんねえ・・・ヘンなこと聞いて。
    でも皆さんに私がいつも聞く定番の質問なので教えてください。

堀江:人生は●●である。なんだろうね?
    人生は人生。人生は・・・人生である。そうなんじゃない。わかんない。

桜子:人の生きる道っていう感じですか?

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堀江:人生はねえ、、、、なんなんでしょうねえ――。

桜子:諸行無常と仰るかと思いました。

堀江:まあそれでもいいですけど。なんでもいいです。

桜子:。。。。。。。。。。。。。(^^;)
    ではラスト、堀江さんにとってお仕事とは何ですか?

堀江:なんだろうね?

桜子;仕事をしていくことっていうのはご自分にとって

堀江:ついついやっちゃうこと。

桜子:あっはは、なるほど、わかりました。

堀江:ついつい仕事しちゃいますね

桜子:ハハハ、それでお金が入っちゃうんだから羨ましいです。
    本日は大変、ありがとうございました。m(__)m

堀江:ありがとうございました。m(__)m

#桜子後日談:
このブログを見た人が、やたらと私に「会話が噛み合っていなかったね~」とか「桜子さんが汗をかきながら話している姿が目に浮かんでおかしかった」「(会話に)苦労したでしょー」などと言われたのですが・・・・正直言って、私はみんなに言われるまで会話が噛み合っていなかったことに気づきませんでした(@@) 

「えっ!?そーなの!???」 by桜子

という感じで、もし堀江さんとの会話が噛み合ってなかったとするならば、これまで数々のトップインタビューでは噛み合っていなかったまま今日に至っている・・・・かもしれません(汗)