渋谷センター街の新年を初めて見る。
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渋谷区民になりました
今日から、私は渋谷区民になった。
朝、起きて、私は一人で渋谷マークシティへ出かけた。
徒歩圏内に渋谷。・・・なんということだ!!
この、渋谷という町は、不夜城で、
夜遅く歩くと、私より10も20も若い男女が、
路上に座って、飲んだりしている。
私はそういう景色を見るたびに、
自分は車があるからいいものの、
なさそうに見えるこの子たちはこれからいったい、
どこへいくのだろう、と思った。
そして、それを見るたびに、
渋谷は不良の町・・・と眉をしかめていたが、
なんと、そんな町が今日から私のホームグラウンドになってしまった。
そうすると不思議なもので、好きではなかった渋谷が、
急に愛しくなった。
さらには、なんだか、急に町を闊歩したい気分に駆られ、
私は今日は一人でずっと渋谷の街によろしくと挨拶しながら渋谷を徘徊した。
え?バカ??
今日ぐらいは、いいじゃないか・・・。
渋谷ナンパとバカヤロウ
土曜日、渋谷マークシティを出ようとしたところで、私の斜め後ろにいたと思しき男性が、すすすっと寄ってきた。
「あの・・・お茶しませんか?」
2度あることは3度あるの通り、これで3回目だ。
私はまたもや「ありがとうございます」と間抜けなお礼を言ってしまったあと、頭を横に振ってノーサインをした。
すると今度の人は、「結婚していますか?」と尋ねてきて、
いいえ、と答えたら、「名刺だけでも・・・」と言ってきた。
私は以前、レオン課長に「名刺もらった?」と聞かれた言葉を思い出し、
ネタ的にも頂戴しようかなと考えた。
(3回目になり私に若干の余裕が生まれた。。。)
すると相手は、「僕は飲食店を数店舗経営して・・」と仰ったので、
私はその人の顔を初めて見た。
そうか、経営者。やっぱりお金を持っているというアピールかしら・・・?
今時は、こう言えば女性がついて来るんだろうなあ、と思いつつも、
「すみません、私、人見知りが激しいんで(←大ウソ)」
と失礼した。
その後、待合せしていた人にその話をしたら、
「やっぱり、それは新手の研修なんじゃない?」と笑われた。
それで、その夜。
渋谷からの帰り道。22時半頃、家路に向かっていたら、右側の道路から歩いてくるサラリーマン風の男性と一瞬、目が合った。
私はそのとき考え事をして腕組みしながら、シマウマ柄のバックをかけていたから、生意気に見えたのかもしれない。
すれ違い様、男性が憎憎しげに「バカヤロウ!」と言った。
なぜこの人にこんなことを言われなくてはならないか、全く理解できなかったが、咄嗟に身の危険を感じた。その人が振り返ってきて私を刺さないとは限らない。
こういう時代である。
息を殺して身を固くしながら、声に気づかないフリをした。
心臓はドキドキした。
結局、襲われなかったが、渋谷の行きと帰りに天国と地獄をみたようだった。
見知らぬ人にはご用心である。
日本料理・旬彩
前菜
マンゴープリン十六夜(いざよい)