モテなきゃ意味がないんだよ!

「女ウケしなけりゃ、そのカネ死に金」

と、ちょい不良(ワル)オヤジなる雑誌「LEON(レオン)」の産みの親、岸田編集長(当時)が言ったか言わなかったか、ともかくレオンは”オマエの考えより女の子の考えを優先してモノを選べ”と、女性ウケを最重要視して、男性が男性に指南した初の雑誌では!?とは赤坂真理さんの談。
(「モテたい理由:赤坂真理著」から一部引用)

「負け犬の遠吠え」でお馴染みの酒井順子さんがこの「モテたい理由」の感想を(週刊)文春で次のように述べていた。

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筆者が女性誌を読み続けると鬱になる、と書いていて、私も共感する。
それはつまり、OL向けの雑誌は”ボーナスで買いたい、10万円美容クリ
ーム、通勤バック30万円!”と謳っていて、最初はありえねー!と笑い
飛ばしていた筆者が、山ほどの女性誌を読むにつれ毒されてゆき、次第
にそれを実現しない自分に問題があるように思えて、自己卑下し、やがて
鬱になる。
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                               (※要約 by桜子)

私も俄然、興味を持ったので、昨夜一気読みした。
すると、先の鬱現象に関して筆者は次のように述べていた。

「社会はハードルが高すぎて、自分なんかに出て行けるところであるようにはとうてい思えなくなる」

こんな本を出す人がそんな台詞は似合わないが、その境地に共感し、この本を読んだら、自分が時々落ち込む源はここにあるのではないかと、ふと気がついた。

それは、つまり、今持っているものを数えず、ないものを問題視して、完全に満たそうとする考え方である。

ちなみに、酒井さんは、こんなようなことも文春で書いていた。
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女性誌からの取材で、読者のお悩み相談を受ける。
それで回答を聞かれて一生懸命考えた結果、いつも同じ結論に行き着
くのだと。その回答とは、
“こういう雑誌を読まなければいいのでは?”
※当然ながらこの回答例が採用されたことはないという。
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マスが生み出す価値観。要注意・・・ではないでしょうか?

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