ツアーコンダクター桜子

そろそろ、ここで小ネタを一つ。

オランダへ出発する数日前、私は某役員から呼び出され、
オランダフードバレー視察団の添乗員である旨を告げられた。

「桜子ちゃん、今回はあなたには添乗員をして頂くからね♪」

「(@@)えーーーーーーっ!?」

数日前、オランダでフリータイムはあるかと知り合いに
のん気な問い合わせをしたばかりだった。
よく分からないから、集団の一番後ろを歩いていればいいとさえ思っていた。

それが、いきなり先頭ですか!?

手渡されたファイル一式を開くと、全参加者のリストと
詳細な日程表に加えて、旅行代理店業界の用語が混じった
英語書類が目に飛び込んできた。

役員は言う。

「だからね、お願いだから、家に帰ったらすぐこの書類と一緒に
 パスポートを入れて仕舞ってちょうだいね!」

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「私の知人でパスポートを忘れて乗れなかった方がいるから」

それって

・・・・ワタシ?

昔、パスポートを忘れて海外旅行しそこなった過去がありますが。

「全員分の食事券も入っているから、それは必ず現地で渡してね」

・・・ということは、私がこれを紛失すると、全員が路頭に迷う?

私は言った。
「・・・こう見えてドジなんですけど。。。」

パスポートのみならず、
昨年は飛行機に乗り遅れたという人に言いたくない過去も暴露して、
この大役を降りられないかと打診したが、

「頑張ってね」のお返事。

よよよよよ。

渡されたeチケットには、名前にTCと書いてある。見たことがない。

「なんですか、これ?」

聞けばツアコンの英語表記だという。それはつまり、グランドホステスからも
正真正銘のツアコンだとみなされる、ということである。


ええーーーーー!!

かくして、すっかり緊張の面持ちで本視察へ旅立ったのである。

そして、アムステルダムのホテルオークラについてから、色々あったのだが
(ツアコンの人はツアーの人たちより1クラス下のお部屋といわれた等)
それを書くと話が長くなるので、今日はこの辺で。

しかし、おかげさまでにわか添乗員になったことは、また一つ、
よい人生/社会勉強をさせていただいたとおもう。m(__)m