その51:サーヴァンツ・インターナショナル創業者・相談役 古田稔氏

furuta_Minoru(sakurako).jpg バリバリクリスチャンの古田稔氏。

どうして親しくさせて頂くようになったのか時期が定かではありませんが、普段お世話になっています。実はAMD初代社長だったとか、WesternDigitalの日本法人社長だったとか、お話を伺うまでまったく、まったく、存じませんでした・・・。
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★古田稔さんの簡単なプロフィール
1939年東京生まれ。日大卒。ミスミ電機から、テキサスインスツルメントを初めとした国内の外資系半導体メーカーで要職を歴任し、1990年サーヴァンツインターナショナル株式会社(本社 調布)を設立。社長、会長を経て、2007年より相談役。

★桜子が勝手に選ぶ、古田稔録
・女房は(僕を)しょうがない亭主だと思っていたんじゃないの?
・一か八かで聖書というか、イエスキリストに賭けてみようと(思った)
・変わりたいと思ってた。人からよく思われたいとかお金が欲しいとかさ。

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●家庭崩壊の寸前だったことを救ったのは聖書だった

編集部「どうしてキリストなんですかねえ」

古田「僕のね、家庭は崩壊していたんですよ」

桜子「家にいなかったのね・・・(笑)」

古田「いたよ(笑)いたんだけど、家をケアしてなくて、
    女房はしょうがない亭主だと思っていたんじゃないの?
    離婚しようと思っていたみたいなんだけど、女房は自分が家庭の中心で、
    僕は僕が家庭の中心だと思っていたんですよ。
    ところがある時から女房がすごい変わったんですよ。
    こっちの言うことを受け入れるようになって、なぜか聞きただしたら
    聖書を信じるようになって人間がどう生きるべきか知ったらしく彼女が変わった。
    だから僕は自分の思い通りの女房にしようと思って
    これまで僕なりにアプローチしたけど変わらなかった。
    でもその変らなかった女房が(僕じゃなく)聖書一冊で変わった、
    という所に聖書の力を思い知らされた」

編集部「じゃあ体験そのものだったんですね」

古田「そうですね。要するにその単なる言葉だけじゃなくて、
    それによって人が変わる。価値観が変わる。
    それで僕も聖書というものに目を向けるようになって、
    一か八かで聖書というか、イエスキリストに賭けてみようという所から
    僕もその信仰をもつようになった」

桜子「賭けてみようと思ったんですか!?」

古田「だってわかんないじゃん、最初の頃はさ。確かに女房は変わったよ。
    だけどそれが三カ月、半年たっても変わってこないけれど
    ・・・そうやって人間変わるんであれば俺も変わりたいと」

桜子「変わりたい?」

古田「変わりたいと思ってた。人からよく思われたいとかお金が欲しいとかさ。
    人の上にいきたいとかそういうもので振り回されていた人生から、
    もっと心の中に安らぎをもった生き方がしたいというふうに思っていたんだよね。
    それでそのときに聖書の言葉を読んで、休ませてあげますというその言葉一つで
    休みたいと」

桜子「思ったんですね?」

古田「思ったんだよね。全部お任せしますから宜しくお願いしますといったら
    肩の荷が降りてほっとしたんだよね。
    そう、だからそんなに心のあり方が自分の重荷になっていたんだって
    あとから初めて気づいたんだけどね。
    だからやっぱり生き方が変わるというのが信仰の一番の目的でもあるんじゃないかと
    思うんだよね。ちょうどその頃チャールズコルソン著の『ボーンアゲイン』を読んで、
    彼はニクソン大統領の大統領補佐官だった人で、ウォーターゲート事件で有罪になった。
    その彼が裁判の途中で友達からイエスキリストのことを紹介されて
    信仰をもつようになって刑務所を出てからは刑務所専門にイエスキリストを紹介する
    宣教師になったんだよね。今は彼は世界中の刑務所を歩き回っている。
    イエスキリストを信じることによって人間が本来あるべき人間に帰るんだ、と。

    米国の書店に行くと本が沢山並んでいてCSルイスとチャールズコルトが
    現在の宣教師代表じゃないのかな」

※詳しくはアスキーで読んでね。「半導体産業の興隆の中で見つけたもの」
で、そこに書かなかった続きとか補足など・・・。

桜子「ビジネスマンのトップでクリスチャンという方は意外といますよね。
    でも皆様、隠していることが多いですよね。後から知ったという話をよく聞きます」

古田「あるね。僕も知っている人のお葬式へ行って後からクリスチャンだと知ることがある。」

桜子「それはなぜなんでしょうね」

古田「日本人は宗教アレルギーが強い。
    それは多分ね、一般の新聞といったメディアの中に信仰、宗教をできるだけ
    含まないようにするから。
    第二次世界大戦のときに天皇は神であるという間違った宗教に
    日本人全部が引き込まれて偉い目にあった。
    まあそこから宗教は怖いという。宗教にアレルギーを持っていて、
    宗教に入っている人も表に表さない」

桜子「ではそうやって前面に出していてメリットはありますか?」

古田「サーヴァンツでは、お正月や暑中見舞いに絵はがきを送っていて、そこに聖書の言葉を
    入れて出せている、それがメリット。多くの人へ頼るものを見つけてほしいと」

桜子「ちょっと脱線するかもしれないけど、ご病気になられましたよね。
    信仰持たなかったら病気にならなかったかもしれないのに、とはならないんですか?」

古田「うん、ならないねえ(笑)やっぱりね、価値観が変わるんですよ。
    信仰を持ったものはこの世のものではない。とイエス様はいう。
    この世の価値観と180度違った価値観に立つ」

桜子「この世の価値観というと、健康でお金があってまあまあ恵まれて・・・」

古田「要するに物質は人を幸せにしない。心のあり方だけだ、人間が幸せになるのは。
    だから、家庭においてもね、仕事場においても、同じ価値観をもっている人たちと
    一緒に生活するのは、人間にとって本当の幸せというのかな。
    だから夫婦が同じ価値観を持っていないと非常に悲惨な目に遭いますよね。
    僕たちも僕が信仰持つまでは非常に悲惨な夫婦で」

桜子「離婚の危機という記事も読みましたが、触れていいのかなーなんて。ハハ(笑)」

古田「16年間戦い続けていて、それで結局そこには、お互いに自分を正しいとする
    自我の争いがあって、それではじめて同じ信仰をもって、夫婦が一つになれた。
    日本でも離婚する人多いでしょ?」

桜子「私の周りでも多いですよ」

古田「そのことを苦にしなくなってバツイチやバツニは大丈夫」

桜子「私が広告代理店にいたときにね、先輩に
     『桜子、いいか!いい女の条件とはなー、あの先輩みたいに(と先輩を指さして)
    離婚して、もっと男女のドロドロした関係を築いて、そういう生き方を目指せよなあ』

    と言われて、新人だったから単純にそっかー!なんて素直に信じたりして(笑)」

古田「ハハ(笑)。アメリカあたりではクリスチャンでも平気で離婚してる。
    だからクリスチャンといっても色々レベルがあって、ボーンアゲインクリスチャン、
    いわゆる日曜日だけ教会にいくようなサンデークリスチャンがある。
    日本人も仏教徒というけどお経一つ読んだことないし、それと同じような。
    世界人口の30%がキリスト教。70%がほかの宗教。
    日本人みたいに何も信じていないのをよしとするのもあるし。
    中東への入国審査ではReligion(宗教)という欄があって日本人はnone(なし)と書く。
    何も信じていないと。
    向こうの人間にはそれが不思議で、何も信じないで(日本人は)
    どうやって生きているのか?と。どうやって子供を育てるの?って。

    子供を育てるのにも、何が正しくて何が間違っているかというのを、
    何を根拠に教えるのか。そのときの親の気分で、あるときは許すし、
    あるときはお尻を叩いて」

桜子「ふーん。そういう話になると今の若手に言いたいことは?」

古田「うちの集会で、8月に若者のバイブルキャンプがあって200人以上の若者が集まった。
    それを見て心強く思ったのは、若い人もこれだけ神様を信じることに前向きに生きている。    その人たちの証を聞くと、友達関係や親関係で苦しんでいる中で、イエス様が
    救い主であることを体験しているわけで。

    神なんているものか!と嘯いている若者もいるけどそれは大人と同じ。
    若者は現状を見極めようとしている。
    ただ、引き篭りだとか、精神的に病んでいる子供達もいっぱいいるので、
    そういう人たちをもっと大切にしていかなければいけないと思うんだけれど、
    働き手が少ない。
    土地を買ってそういった施設を作ろうかと思ったんですが、
    面倒を見る人がいないので、その話はなくなったんですけどね」

桜子「そこで新しくビジネス・・・とか、、簡単にはならないのかな」

古田「ビジネスにはならんですね。全部つぎ込むだけで終わっちゃう」

桜子「なにか問題意識があったから?」

古田「年寄りや若い人の両方に対する施設がね、できたらいいと思っていた。
    まあ確かにサーヴァンツという会社をイエス様がくれてお金が出来たけど、
    そのお金をどうしたら神様にお返しできるかなと」

桜子「うわっ!すごいな!!そうなんだ!!私だったら旅行したいとか思っちゃいます」

古田「旅行たってさ。だってどこへいく?」

桜子「とりあえず海外(^^)」

古田「船で世界一周したって一千万だよ。」

桜子「あ、もっとあるんだ。すみません(汗)ハッハッハ。アハハ」

古田「笑。そういう意味ではさ、年寄りがそんなの見たって役に立たないよ。自己満足でさ。
    やっぱりさ、神様のために残っている人生が何年あるかわからないけれども」

桜子「そういうこと仰るとビジネス提案がくるかもしれない」

古田「ああ、いいですよ」

桜子「じゃあ、私がいくかも(笑)」

■桜子の一問1答コーナー
1.「今の世の中、○○だらけ」 ○○を埋めるとしたら?

  欲張りだらけ。

2.ストレス解消法

  聖書を読むこと。

3.健康法
  
  食べない飲まない。西式健康法。一日二食。朝食べない。昼夜食べる。朝抜きを上乗
  せしてはいけない。一日2Lの水を飲む。水よりもお茶。柿の葉のお茶がいい。

4.座右の銘
  
  聖書一冊(笑)いつでも開いて開いたところがそうかな

5.最近感動したこと、うれしかったこと
  
 なんだろうね?(しばし無言)ある人がね、最近ブログ更新してませんね、って。
 その人が見てくれてると思わなかった。嬉しかったね(笑)。

6.古田さんにとって人生とは?

 そうねえ、神様の御心に任せるということなんじゃないかな。
 自分でどうこうするということじゃなくて。
 ローマ書9章16節にね、『事は人間の願いや努力によるのではなく
 憐れんでくださる神によるのです』
って。
 だからどんなことも神様から来るというそこに委ねる、任せる生き方っていうのは
 ・・・・あるんだよね。
 『すべてのことは神から発し、神によって成り神に至るからです』
 だから全部神様の御手に任せる、従うというのは・・・幸せな人生なんだろうなあ。

 たとえば僕が病気になったって、どうしてなったかはわからないけど、
 神様のご計画なんだろうし、そのうち、何かが起きて、ああ、このために病気になったんだ、
 良かったって(意味が)わかるんだなあ。