今回のお友達は、本人の強い要望により顔出しがNGでした。
アスキーの記事を読んだ先輩より、「対談をしていて、両者の顔が見えないというのはとっても気持ちが悪い」という助言により、今回は思い切って私の顔出しということでゆるして頂くことにしました。
←ごめんなさい
(けして、タイ式のあいさつをしているわけではありません)
というわけで、気を取り直して頂き、another岡本一郎さん’s talking です♪
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★岡本一郎さんの簡単なプロフィール
【経歴】1965年、シンガポール生まれ。Royal College of Liberal Arts、慶應義塾大学文学部、同大学院修士過程修了。国内大手広告代理店、大手外資系コンサルティングファームに参加後、独立。
★桜子が勝手に選ぶ、岡本一郎語録
・アルファブロガー知らないくせにネットのこと語るなって?
・日記みたいなテロテロペッペ
・攻めていると発展しないから、桜子にソリューションを提供する
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アスキーの記事(写真家の星野道夫氏とメディアコンテンツ論)の続きから本日はスタート♪(読んでない人は良かったら読んでね)
岡本「アクシデンタリーな人生を変えちゃうようなメディアとの出会いを経験する人の数、
というのはこのあともしかしたら増えるかもしれない」
桜子「それってハッピーなのかな?」
岡本「価値観の問題だよ。だから星野道夫は最後クマに襲われて亡くなったわけだから
不幸だという見方もできるわけだよね」
桜子「それ、なんて本?」
岡本「膨大な本があるよ。コーナーにもなっているし。桜子、本屋もっと散歩しろよ」
桜子「すみません・・・。昨日も実は岡本さんの本を初めて読んでることを友達に打ち明けたら、『今頃読んでんの!?』って呆れられた」
岡本「それはいいけどさ。星野さんってあれだけ行動力がある人だったから今頃、生きていたら50歳だし<職業:三菱商事 最年少常務 趣味:アラスカ旅行>ってなってたかもわかんない。んーまあ、彼の本読んでいると、彼の人生は幸せだなというのと深遠な何かにこの人が触れているんだ、というのが伝わってくるんだよ。叫びだしたいような高揚感、残酷なまでの自由ということがね・・・まあ、あれは凄いよね」
編集部(女性)「奥様もね、悔いのない人生を送られたんですよね・・・」
桜子「・・・ゼンゼン知らなかった」
■岡本一郎の読書法について聞く
岡本「もうビジネス書ほとんど読まなくなっちゃった。寝ちゃうよねえ、やっぱ。
あのね、本は食べ物と同じで自然に読みたくなるものを心が求めているんだよ。この間、西森栄三郎さんの本を読んだら、『アムンセンとスコットの冒険』を読んでさ、『ゴンドラの都』がメタファー、『アドリア海の女王』をメトノミーというんだけど、同じ「ベネチア」のことを指してもゴンドラの都だと分かるけど、アドリア海の女王っていったら、何かわからないだろ。掘り下げていくことをメタファーっていってさ・・・」
桜子「え?なんて本?」
岡本「アムンセンとスコットの冒険」
桜子「ヤムウンセン?」
岡本「それくらい知ってろよ!アムンセンだよ」
桜子「タイ料理にヤムウンセンってあるんだよ~(汗)」
岡本「あ、マジで?」
桜子「ほら、知らないじゃん!」
■「グーグルに勝つ広告モデル」の評価について
桜子「ググったら、ブロガーの人達、けっこう誉めてましたよね」
岡本「あ、そう?」
桜子「うん、誉めてた。読みました?」
岡本「読んでない。興味ないんだよ」
桜子「だいたいさ、ググったら岡本さんの情報が載ってないよ」
岡本「ホームページないんだよ」
桜子「なんで、そこまで本で書いておいてブログやらないの?」
岡本「逆にさあ、みんな良く書いてるなと思うよ。桜子もそうだけどさ。だってあれって日記でしょ?」
桜子「アルファブロガーの渡辺千賀さんとお話したときは日記じゃないって仰ってました」
岡本「アルファブロガーって何?」
桜子「あ、知らないじゃん。アルファブロガーとは・・・(説明する)」
岡本「まあ、ヒマだからやってるんでしょ?」
桜子「・・・・ブロガー=ヒマじゃないと思うんだけど。そんなこと書いたら、岡本一郎、嫌われると思うよ」
岡本「アルファブロガー知らないくせにネットのこと語るなって?」
桜子「うん。どうしよう、書くと評判悪くなるねえ・・・このことを(記事に)書くかどうしようかなあ」
編集部「(書いても)オッケーだと思います」
桜子 「アハハ」
岡本「ブログが、実社会にインパクトを与えるまでの提言力があるなら僕は認めるけど、意見が一致する人達だけが集まって神輿に乗って喜んでいるだけ、という気がします。僕らの仕事は1千億円の投資をさせるために、世界最高の頭脳集団が集まって徹夜で仕事するというのを毎日やっているわけ。たとえば日記みたいなテロテロペッペで書いているような程度で行政が動くのかしら?であれば、僕は実績を見せて頂きたいと思うよね。商品が出てきたとかそういうものぐらいでしょ、せいぜい」
桜子「テロテロペッペ・・・」
岡本「まあ、わかんない。世の中それで動くのかしらと僕は思いますけどね。ブログってそのブログを好きな人だけが集まるからね。好きな人同士が固まっているというか、そういうのがね」
桜子「ふむ」
■秋葉原事件をなんで騒ぐのか、僕はゼンゼンわかりません
岡本「んー。だからクリティカルマインドっていうのかな。そもそも秋葉原事件みたいなものをなんで世間が大騒ぎするのか僕はわかりません」
桜子「え、なんで?」
岡本「だって、日本の凶悪事件の件数は1950年の3分の1になっているんだよ」
桜子「減ってるんだ!」
岡本「メチャクチャ減ってる!統計的に見るとああいう凶悪(殺人事件、強盗含む)事件数は昔に比べたら大幅に減ってる。そもそも異常な事件、戦後にあった八ツ墓なんかは昭和30年代だけど、ああいった事件は沢山あったわけですよ。でもそれは未だに起こるよ。起こるけど、一つ一つ見れば減ってるわけだから、”社会が悪い方向に行ってる”って聞くとホントか!?って思うよね。それを心理学だ、何だということ以前に、”一つの事件をみて世の中の方向が悪い方向にいっているという、物事を批判的に見るメディアリテラシー”が問題で。まず、統計的に見たらどうなんだろうかと考える。マスコミに踊らされないようにする。そういうことなんだと思うけどね」
桜子「・・・(メディアリテラシーがなく)申し訳ない」
岡本「でも、そう思うでしょ?」
桜子「うん・・・」
岡本「反社会学講座っていう本、読めよ。そういう話がいっぱい出てるから。社会学者パオロ・マッツァリーノが書いた本で、顔は吉田戦車が書いたみたいな顔してるけど。あともう一つ桜子が読むと刺激になるだろうなと思うのは『環境危機を煽ってはいけない』。地球温暖化とか食糧危機で人類は滅亡だ、と煽る人達がいるけど統計的に見るとどうか、ということが書かれているから」
桜子「はあ、わかりました」
■星野道夫をあなたは知っていましたか?by桜子
岡本「なんでさあ、おんなじ時間を生きているのに、桜子そんなに何もしらないわけ?もしかして18時間しかないわけ?」
桜子「え?18時間しかない?失礼だよ」
編集部「桜子さん、違いますよ。岡本さん、『18時間寝てるわけ?』って言ったんですよ」
桜子 「え!?もっとひどいじゃない!18時間寝てる?そんなわけないじゃない!」
岡本「まあ、俺もすごい寝てるけどさあ・・・」
桜子「・・・私はね、きっとね、(岡本さんが何かを得ている)その裏で何か他のことを得てるんですよ」
岡本「いや、それ、ないでしょ」
桜子「うん、そだね。・・・(しばし無言)あー、もうインタビューする気、失せたっ!」
岡本「いやでもねえ、パロアルト(FXPALはパソコン発祥の地(詳しくはココをクリック))知らなくても、星野道夫はフツー知ってるぞ」
桜子、無言
岡本「でね、俺ね、攻めていると発展しないから、桜子にソリューションを提供する。桜子ねえ・・・(しばし間)・・・・18時間寝てる・・・・わけじゃない、そうだよね?寝すぎじゃないんだよね??」
ムッとする桜子に少し考える岡本氏。
岡本 「・・・本屋、行ってる?」
桜子 「ネイルサロンには行ってる」(ふんぞり)
岡本 「ネイルサロン、それ、バシバシ行っていいんだけど。ただねえ、俺、自分のことを考えると本屋な気がします。ぷらぷら歩くんだよ。そういうことしたことない?」
桜子無言に、編集部、思わず吹き出す。
編集部「桜子さん、(^w^) ・・・ふふふ。珍しく止まってる~(大笑)」
桜子 「いや、もうさあ、本当にインタビューやる気力が失せちゃって、なんで場所を変えてやり始めちゃったんだろう。もうさっきのでおしまいにすれば良かった」
岡本 「星野道夫はさあ・・・」
桜子 「もういいよ」
編集部「桜子さんはね、感受性がね、感受性が高いんですよね(笑)」
↑フォローしてくれてる
桜子「私、思ったんだけど、私が桜子じゃなくて、Tさん(編集部)が桜子やれば良かったのに」
編集部「なに言ってるんですか、ハハ」
↑この方は優しい
岡本 「いや、でもさあ、感性がないから本屋に行かないんだろ?俺、むしろ、そっちだと思うぞ」
桜子 「アー?」
↑不良の真似。※生まれて初めてインタビュイーの肩元を掴んだ。。
岡本 「桜子こうなってるんだよ(没頭ポーズ)こうなって一点集中で本を見ているからだよ」
=テープの書き起こし作業が実に空しい。もうこのトークはカット=
■出版後の反響話
桜子「本出して問合せが増えましたでしょ?」
岡本「ああ、みたいねえー」
桜子「私のブログにも岡本一郎への受付はこちらって書いておきましょうか?」
岡本「いやいいよ。やりたくない。めんどくさいから」
■インタビュー再び
桜子「本を読まず、知識が及ばない中、インタビューして申し訳ないんですが」
岡本「いや、いいよ。そんなへりくだり過ぎなくて」
桜子「へりくだり過ぎてないよ」
岡本「いや、本読んでる読んでないの問題じゃねーんだよ。星野道夫知らないっていうのはさ」
桜子「もうやだ。わかったよ!つぎ、次の質問!!」
#「グーグルに勝つ広告モデル」を読んだ皆さんへ
・・・すみません。皆さんが疑問に思ったことをメモして色々質問したのですが、書き起こしする作業がカナリ凹みますため、ココまでにて失礼いたします。(++)by桜子
追伸:そんな岡本氏の座右の銘は、いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。だ、そうです。