カテゴリー別アーカイブ: 海外・国内旅行

chopping boards near oven under hood

Season2:ニュージーランドの家探し~短期移住7

私は日本にいたとき、家があるのは当たり前と思っていた。
家族だけで過ごすことを当然と思っていた。

「シェアハウスって、日本じゃ殆どないですからね」と、日本一毛刈りが速い男、大石駿FromNZは言った。
今回、家族だけで過ごせないことが、いかに苦しいか思い知った。
共同生活は、価値観が一緒の人がいい。そして、愛し合って暮らしたい。



2月8日(水)ジョンが台所の修理費を3社に見積中だ、と言ってきた。

2日に私がミスをし、修理に(Season2:ニュージーランドの家探し~短期移住6)220ドル、あるいはそれ以上、と言っている。農場経営をしているなら2万円は大した額ではないように思った。が、私は金額よりも、裏で彼が見積をしていたことがショックで、その日は、部屋に閉じこもって寝た。



2月9日(木)朝、目覚めた瞬間から胸の鼓動が激しい。

日本から持参して良かったベスト1は、漢方薬。
念のためにと、精神安定を処方してもらったが、1月から服用し、今や、娘の分まで消費してる。ガブガブ漢方薬だけ胃袋に一気に流しこんで、私の痩せた体はまだ戻らない。

このままじゃヤバイ、と、兼ねてから誘われていたドイツ人ママに、今日カフェいけるよ、と連絡をした。

ドイツ人のタンジェは背が高いショートヘアのドイツ人女性で、弁護士と言う。夫は税理士で、2人はドイツのパワーカップルだった。「でも、ニュージーランドじゃ、制度が違うから全然役に立たない」と彼女は笑った。

私はタンジェと2時間以上もカフェで話し合った。
タンジェもまた、友達の家に住んでいて、「友達なのに高額で貸し出されている」と言い、「友達なら普通、ただで住まわせない?」と言い、「この国の人って、とっても優しいけど、すぐお金を求めてくるよね」と言う。私と全く同じ価値観だったので、私たちは意気投合して盛り上がった。

それで、彼女の凄い所は、「この価格はおかしいから〇〇〇ドルにして」と友達に言った点だ。
「言いづらくない?」と私がおずおず尋ねたら、
「ドイツ人ってはっきり言うのよ」と、さらりと答えた。

彼らは2017年に駐在で来て、3年間過ごしたから、ニュージーランドは第二の故郷といった。
それで子供が合うか、試しに1ターム入学させに再来したのだ、と言う。
それは私たち夫婦とよく似ていて、私たちはお互いに苦労をシェアして慰めあった。

それで、台所の話をすると、弁護士らしく、「家屋の修理はNZ政府がこう言っているから」とリンクを送り、私にもし高く吹っ掛けられたら、おかしいよ、と助言してくれた。

私は相変わらず、家に帰ると、ジョンがいるから緊張した。
胸がドキドキ言う。
でも、主人と二人、この地で頑張らなくちゃ、と辛い胸の内はなるべく言わないように主人にさえ、自制した。
神様は私をなかなか休ませてはくれないが、タンジェの笑顔や、友情は、私にとって一服の清涼剤であった。そして、これもまた、神様からの贈り物に違いない、と感じていた。


by桜子


person using macbook pro on white table

Season2:ニュージーランドの家探し~短期移住5

<これまでのお話> 
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1月:お正月に東京からオークランドへ。主人の友人宅に滞在するも、第3週に退去。
   Airbnbでオークランド郊外へ脱出。農場とお洒落な一軒家の空間で9泊。
   31日以降の宿が見つからず、1日まであと8時間の場面で奇跡的に家を確保。

2月:滞在中(現在) 
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1月31日は、まるで映画のよう(ニュージーランドの家探し~短期移住4)に、プール付きの一軒家にたどり着いた私。これは、エヴァとジョン(60代半ばの夫婦)が、1月30日までスーパーホストとして経営していたAirbnbの部屋だった。

私がエヴァと海岸沿いで初めて会った時は、本当に映画のシーンのようだった。
車から降りる私たちと、海岸を見つめてハンドルを握ったまま、顔をこちらに向けたエヴァ。

正直に書きましょう。

オニババかと思うほど、顔が怖かった・・・・!
それもそのはず、彼女は30日まで滞在していた韓国人ゲストが予定を早めて退去し、エアビ―のトラブル真っ最中。「もうエアビ―辞めたわ!!!」という状況だった。

そんなわけで、お世辞にも優しそうにみえず、私たちに「スペシャルオファーで4月までいていい」とメールしてきた人と思えず、私はわが目を疑う気持であった。


実際、彼女は1日以降も、口を開くと文句ばかり言う女性だった。
1月もそうだったが、ここに来てまたか、の思いだった。


おまけに、彼女はもはやエアビ―を使わないと思ったせいか、私たちに多くのことを要求した。


*生ごみはコンポスト(都市ごみや下水汚泥などを発酵腐熟させた肥料)にいれて
*柑橘類以外の果物は、チキンボックス(ニワトリのエサ)にいれて
*リサイクル、その他のごみ
*お風呂のお湯を入れるときはちょっと
*食器を洗うときは洗剤を一滴だけ垂らす

私は、これ以上覚えたくない知識ばかりを頭に詰めて暮らさねばならなかった。


私はエヴァを好きになりたいと思い、彼女の顔色がいい日は、「いい顔してますね!」と言った。が、彼女は「そお?私、すごい疲れてるんだけど」と否定語を言い、いつも愚痴が多かった。



(…1月に泊めさせてくれた主人の友達とおんなじ…。)
と、私は思っていた。


by Sakurako

ウクライナ情勢緊迫でNY株続落

  「もしかしたら事態は急変するかもね」と夫が言った。私はNYに住む友人ウッディ(仮称)に、「アメリカの様子はどう?」と連絡した。

 ウッディは、私が独身時代にNY旅行で知り合った日本人のデザイナーで、クリスチャンだ。詳細は割愛するが、意気投合し、住まいも、性格も異なるのに、年齢や性別を超えて親しくなった。まるで美川憲一と神田うのみたい、と密かに思っている。(もちろん、私がうの。)で、現在リタイアした彼は、いつでも連絡していい、と私に言っていた。(※参考リンク:I was in NY NYの教会で愛されるベック氏書籍

 だがウクライナ…の話は即終了し、興味はお互いの近況にすぐ変わった。そして、彼は言った。

 「パンデミックがあった、私の病もあった、色々経験した。だけど今はね…。こんな安寧な生活してて、いいのかしら・・・?」

私は意味が分からなかったので、その真意を問うと、最近の暮らしぶりは次の通りだった。


「昨日はリンカーンセンターでバレエを観たの。明日はディオール(*)のエキシビションがあるの…。それで、今日は、朝に目が覚めたらアパートメントのジムでエクササイズをして…、それから同じアパートメントの人とハドソン川を散歩して…家に帰ってからは美味しいランチを食べて…。昼寝して…好きな本をずっと読んで…。」
*ディオール=ハイブランドのDior 

「いいじゃない!!!」

ああ…!私の好きな街NY!ハイファッションの香りは、彼と話しているだけで鼻孔をくすぐる。彼から語られる何気ない日常が、なんだかひどくお洒落に映ってくる。

「私、パンデミックが終わったら、まずNYに行くね!!!」

と、鼻息荒く、私は叫んだ。
が、彼が言いたかったことは、”こんな暮らしをしていては、クリスチャンとしてダメだ”ということだった。


「クリスチャンっていうのはね、祈るじゃない?それで、すぐ祈りが叶えられるわけじゃないから、祈りが増えていって、どんどん祈る時間が長くなってくるじゃない?」

要するに、どうやら最近、長く祈ってないということか。    ※あくまで主観です


「それでいいじゃない!」と即座に言ったが、彼は納得しなかった。
そこで、「それならあげるわよ」と私は彼に、祈りの課題を一つ渡した。ちょうど今朝、深刻な話があったのだ。
それで、彼はすぐさまペンを取りに行き、私に復唱し、「はい、私、お祈りします」と、なんとも素直に応えてくれた。


私は聞くうちに、そういえば一度だけ、自分も若い頃、祈る課題がないと悩んで、父に相談したことがあった。
当時、父から教わった次の御言葉を彼に伝えた。


順境の日には喜び、逆境の日には反省せよ」(伝道の書7章14節)


「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい」(ヤコブ5:13)


彼が言うには、自分は日常で祈る者だから、何かうれしかったら、「ああ、神様ありがとうございます、とか、そういう(短い祈りなの)」とのことだった。

私は私で、「いいんじゃない、それで」と、神様でもないのにOKサインを出した。
…そんな資格はないと、昨日アンジャッシュ渡部の復帰賛否両論とイエスキリストで書いたばかりだが。


人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれるのです。主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。”(Ⅱコリント3:15-17)


私は祈りについて語れる者ではないが、「人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれる」という、御言葉が好きだ。クリスチャンでも、ノンクリスチャンでも、すべてはそこから祈りが始まるからだ。

by桜子

サイパン3泊4日子連れ、ババ連れ旅行

スカイマークエアラインが、サイパン直行便を就航したので、日本から約3時間余で行けるサイパンへ、出かけることにした。


チェックインは、成田空港第一ターミナル北ウィング。渋谷から成田までリムジンで行けば、最終停留所だった。下車したのは初めてである。さすがLCC。車内で、ウェブチェックインを試みるも、スカイマークは未対応で、アプリもないと判明!なんと。
それでも、安価に出かけられること、そして、平日に家族旅行できること自体、ありがたい。

今回は、2年前のニュージーランド正月旅行ぶりで、母を非日常の世界へいざなった。現実は多くの苦労があるからだ。もっとも本人はそう感じていないかもしれないが。

それで、

今回は、優しく接しようと思っていたのに、なぜだか、待ち合わせがうまくいかず、母を怒らせてしまった。どちらが悪かったのか、よく分からないが、おそらく私だろう。

青い空を見れば、気分も変わる。

ひとまず、今月誕生日を迎える母のサプライズも込めて、旅立つことにした。

♯サイパン初めて ♯家族旅行どう過ごす? 

10年ぶりのアリゾナ~人生に偶然はあるか~

令和元年だと大騒ぎした日本のGWは、すっかり過去となった。
日本の騒動も、アメリカでは誰一人関心を寄せなかった。おそらく、令和、という言葉をよく知っている外国は、ドメインビジネスで儲けたがる中国だけではないかと思う。

さて、私たちの日常も、帰国して1週間余が経過した。
今のところ、GWに行ってよかった、と心底思っている。

理由は、夫が「仕事の心配をせずに休めた」とリラックスしていたし、娘にいたっては、「私、アメリカで生まれたかった」と言うほど、何かが気に入ったようであり、なんといっても、プール付きのコンドミニアムが、私たちプール好きの家族には、最高の環境であった。

しかし、この環境、そうそう簡単には手に入らぬ。
そもそも、なぜ私たちがホテルではなく、コンドミニアムに住めたのか。
それは、アメリカの友人がいたからである。

この旅は、10年前にさかのぼる。
独身だった私は、仕事のプロジェクトを終え、疲れ切っていたので、親しい部長に、「どこか海外にいって、ホームステイしたい」と呟いたら、彼が願いを叶えた。30代になって、見ず知らずの外国人の家に行くとは大胆不敵だが、トントン拍子に話が進んだので、クリスマスにアリゾナへ飛び、10日間ホームスティした。それが、今回76歳になった彼と再会した所以だ。

*当時の日記はこちら「アリゾナへの切符」

だから、私たちは普通では考えられない旅行をした。


ラッキーだね!!

この一言に尽きる旅について、ふと思った。
もしも、神様から10年先を見越して計画されていた、としたらどうだろう?

私は今回、自分から夫を誘ったが、誘う気持ちになるまで、いくつか布石があった。まず、去年、ホストファミリーが何の予告もなく日本にやってきた。この予想外な出来事で、まさか自分が、この辺ぴな地へ再び来るとは、夢にも思わなかった。

人生に偶然は一つもなく、
私たちから見たら、一つの旅が、もっと大きな視点でみたとき、違う点になることがある。

私たちは、もしかしたら、この先、アリゾナと何か縁があるかもしれない。
実際、今回行ってみたら、高校時代の友人がアメリカの実業家と結婚しており、再会する機会に恵まれた。
彼女はクリスチャンになっていた。

してみると、この先の未来もまた、次につながる点になるのではないか。
そんな考えをついつい巡らせてしまう。

フェニックス で過ごす日曜日

「教会に行く?」

と、夫が尋ねた。

「ほら、あそこに教会が見える」と、窓の外を指して、彼が言った。

アリゾナに来て日曜の礼拝に行く?!

なら、きちんと調べてから出かけよう。ググると周辺には多様な宗派があった。迷った末、うちから見える教会でなく、電車で一駅行った所から徒歩10分余の、高校に隣接するルーテル派のMount Calvary Lutheren 教会へ行った。


約1時間の礼拝後、私は神様の特別なこと(誰か知り合いがいるとか、素敵な出会いがあるとか)を期待したが、特段なことはなかった。

それでも、牧師から学校を見せてもらい、


✳︎体育館


✳︎教室

この高校は、埼玉県浦和市の私立校と提携していると知った。

ウチの子も、いつか留学するかしら?

昼はピザ。これで約千円。ちゃんと焼いてくれてる。

午後は、コンドミニアム備え付けのプールで過ごす。

私たちは観光客なのに、まるでフェニックス に暮らす地元民として、日常を送った。


✳︎友達が出来た。

ハローアメリカ!GW旅行

今年は10連休。せっかくだから、と海外で過ごすことに決めた。

休みは近くのビーチでのんびりしたい、と言う夫をなだめ、やっと実現したアリゾナ州フェニックス (全米で5番目に大きな都市でアリゾナの州都)への旅。

ユナイテッド航空に乗り、サンフランシスコ経由でやって来た。✳︎直行便なし

ハワイの空と見間違う、フェニックスの空は、雲一つない快晴で気温35度超。

私たちは時差ボケしつつも、到着してすぐに、プールでバシャバシャと、娘と水遊びした。

ドイツお土産アラカルト

ふだんお土産をねだらない私?

だが、今回はフランクフルトに行く夫。買えたらお願い!と、あれこれリクエストしたら、願いを叶えてもらった。

1.美味しいチョコレート

2.娘の好きなハリボーのグミ

3.キンダーのグミとチョコレート

4.クノールの種類豊富なシーズニング類

5.番外編

ドイツ製のお財布と革バッグ

これはバッグの紐がなんと一本というデザインで、内側の赤がお洒落で秀逸。

お財布も上品な感じで、開いてもオシャレ。

想定外のお土産に歓喜なり。

秋休みの新潟長岡旅行

秋休み、というのが、今どきの小学校にはあるという。

わずか五日間ほどだが、新潟に引っ越したポルシェのパパ友宅へ泊まりに母子旅行した。
  
 
保育園時代の仲良しのお友達とは、どんなものか、と思っていたら、すごく仲良くて驚いてしまった。気づくと2人の背格好がよく似ていて、どちらがどちらか、後ろ姿だと、見分けがつかないことも。毎朝起きたらすぐお互いにおままごとなどして、遊びスイッチがオンになり、見ていて微笑ましかった。

友達はいいものである。

あり得ない繋がり・アリゾナの家族-My friends from Arizona suddenly came here! 

先週末、今の生活について、ぼんやり考えた。その日は娘が不在(旅行中)で、夫は会社であった。

私だけが家事以外やることもなく、地味な暮らしをしている。まあ、それで今は満足だ。しかし家族が居なくなったら心に穴が開きそうではないか。
平凡な毎日はいかがなものか、と考えてノロノロコーヒーをいれていたら、突如、電話が鳴った。
旅先の娘からだ!

「べべ?」と、うれしそうに出た私に、「ハロー、サクラコサン!」と、予期せぬ男の声。

なんと、アメリカのアリゾナ州に住むピート(ピートとの出会いはコチラ。私がアリゾナ行きの切符を手に入れた訳は8年前に遡る)であった。日本に来たそうで、お土産のチーズを今日渡したい、と言う。

数時間後、気づけば池袋の居酒屋でピートの家族と共にランチを食べる私。

平凡な日常に、ある日突然事件が起こる。
ああ、そうだ、これが人生なんだ、と思った。