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VOL.121-2■ニューヨーク物語(2) 

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VOL.121-2
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                  ニューヨーカー’s morning

                
 空気が白んでいく。

 窓の外に煙が見える。カーテンを開けると、隣接の建物からもくもく煙が噴き出して暖房の
湯気とわかる。セントラルパーク沿いに広がる木の枝が、大空一面に広がってフラクタルがきれい。

 眼下にデリの赤い看板ランプと歩く人影が見える。・・・NYの朝!!!

 さっそくコーヒーの場所と作り方を教わり、クリスマスブレンドを入れる。白い室内に漂うコーヒーの
香りと流れるテレビ放送。

 「今日はこうやって過ごせ」というアドバイスに、ふんふんと頷くも、出勤するOと一緒に外へ繰り出す。
今日はストだから歩くんだと言われ、人の多さに納得。と同時に、昨夜会った人の、過去に1ヵ月半続
いたストがある、という発言が頭によぎり、心配になる。 いつまで続くのかな。窓からみたあの人も職場
に向かって歩いていたのかな。

 ふとみると、大半が右手にコーヒーカップを持っている。

 あああ、ちょっと!ほんとにみんなコーヒー持って歩いているよ!?

 近くのデリでコーヒーを買い私も倣って歩く。傍目にはニューヨーカーに見えるはず。
飲むのにうれしく、歩くのに楽しく、気がつけば、Oと別れてタイムズスクエアのtkts(チケット売場)
まで来ていた。

 ぶらり当日割引の列に並ぶと、どこからか聞こえるクリスマスソング!

わっ、ちょっとタイミング良すぎるんですけど!?流れる方向を見やるとストリートミュージシャンが
真っ赤なサンタの帽子を被って切ないように歌っている。一気にクリスマスムードが高まり寒さも心地
いい。ミュージシャンさん、ありがとう!もっと歌って、歌って!

 帽子を目深に被りながら、オペラ座の怪人を握り締め、ひとまずお部屋に帰る2日目の朝。

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