同姓同名集結ギネス記録ならず、アナザーストーリー④祈りの応答

タナカヒロカズTシャツを着て、開会宣言をしてくださった渋谷区長の長谷部健氏
Tシャツのデザインは夫です

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アナザーストーリー最終話:祈りの応答

とうとう会場の扉が開いた。
入り口は、一般の方と、タナカヒロカズさんの二手に分かれている。

タナカヒロカズさんらは、今回ギネス世界記録のために、ギネス認定員の方々が、
ひとりひとりのIDと証明書を丁寧に確認していた。それらが終わると、ゼッケン番号をもらった。

続々と皆さんが会場入りする様子を見守った。
しばらくすると、タナカヒロカズさんのご家族と思しき、女性の方が私のところに来られた。


「証明書にフリガナがなくて、名前の証明ができないんです。
 残念ですが…帰ります」


見ると、奥に高齢男性が椅子に腰かけて、座っておられる。
計3名が付き添いとして、遠方から駆けつけておられた。
後で知ったことだが、この方は「新幹線のタナカヒロカズ」さんで、最高齢と聞いた。

話はそれるが、彼の呼び名の由来は、ギネスだという。
人生で生まれて初めて新幹線に乗って、ギネス認定会場の渋谷に来たのが、だいぶ前のこと。
そこで命名された名が、「新幹線さん」であった。

話を戻す。
帰るというご家族と、悲痛な顔をした男性が言った。

「コンビニに行って、住民票を取り寄せようとしたんですが、
パスワードが違ってロックがかかっちゃって…」

と、泣きたそうな顔だったかもしれない。

痛いほど気持ちが伝わってきた。彼らの労苦と時間を無にしていいのか。
いや違うだろう!私はとっさに言った。

「……私、交渉します!」

だがしかし、何と言おう?どうすればいい?
ーー何か、何かあるはず…。

彼が間違いなく、タナカヒロカズさんであるという証明が。
私は脳内の検索エンジンを最大限にかけた。



そうして、閃いた。
頭に浮かんだのは、私のブログ。
今朝書いたブログに、ギネス認定時の写真を載せたばかりだった。

携帯を取り出し、私のブログを探した。

「ここに、ここに、あなた様の顔は載っていませんか?!」

渋谷でギネス挑戦!誰でも楽しめる国際イベント(外務省後援) | 交差点の、となりで。Since2003



「あ、ここです。ここにおじいちゃんが」

責任者に駆け寄った。写真を見せると、

「オーケーです」

皆が安堵した気持ちといったら、計り知れない。



かくして、新幹線さんは、舞台に立った。

はるばるいらしたのだもの、帰ったらもったいない!右が新幹線さん。

この日、祈って参加した私は、誰かの役に立てて、本当に嬉しかった。
しかも、それが——このブログである。祈って出ると、こうなるのか、と思った。
「たった一人でも、読んでくれたら…」と書いているけれど、
神がちゃんと、私を用いてくださった。

私がこの日行かなければ、新幹線さんたちは、舞台に立てなかったかもしれない。
そこにいたことは、偶然ではなく、必然だった。
その確信が深まり、それが、何より嬉しかった。

            * * *

翌朝、メールボックスを見ると、読者の方からメッセージが届いていた。
「いまテレビで!タナカヒロカズやっていましたね!」

TBSの『情報7daysニュースキャスター』で、生中継があった。
また、
ママ友からもテレビに出た夫の切り張りが届いていた。
クスリと笑った。


これらのつながりもまた、胸が熱くなった。神に感謝しかない。

by 桜子



これからも日々の雑感を書きます。
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沢山のタナカヒロカズさんと、お一人お一人のナラティブが、そこにはあります

美しく可愛らしいセルビアの踊り

東京大学、お茶の水女子大学の皆さんによる、ハンガリー舞踊

最後のしめは、世界の作曲家、Motherの田中宏和さん作詞作曲による「タナカヒロカズの歌」

       See you next time!